ヘッドアンプと音声信号レベルについて
こんにちは。
久しぶりの投稿でございます。
大変に有り難いことに、秋から冬にかけては忙殺状態の弊社でございますが
色んなご縁がありまして、様々なジャンルのお仕事をさせていただいております。
また、ひっそりとInstagramもはじめておりますので、Twitterとともに是非フォローくださいませ。
Symphonics Instagram
さて、久しぶりの更新は機材の修理。
マイクのヘッドアンプ(マイクプリアンプとも言いますね)の修理というか、修繕(?)です。
その前に、ヘッドアンプ(マイクプリ)って何?と申しますと、アンプというくらいですから、音声信号を増幅する機械です。
アナログ音声信号には大きく分けて、「ラインレベル」と「マイクレベル」というのがあります。
ラインレベルにも幅があるのですが、だいたい電圧にして1Vくらいです。
テレビなどについている白と赤の音声入出力端子を通る信号も「ラインレベル」です。
それに対してマイクレベルは、マイクロホンから送られてくる微弱な音声信号です。
これもすごい幅があるのですが、かなりざっくり電圧にして0.001Vくらいです。
つまり、マイクレベルからラインレベルに持ち上げには1000倍ほど増幅しなければならないわけです。
小さい音声信号をそこまで大きくするわけですから、機器によってクオリティの差もありますし
音のキャラクターみたいなものも変わってきます。
マイクの次に音を決める重要な機械と言ってもいいかと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今回、FocusriteのRed1というヘッドアンプのVUメーターが中に落っこちてしまったので
バラして元に戻します。
このHAは弊社ではオーケストラの収録ではまず使いませんが、大きい音が得意なHAなので、吹奏楽などの収録で使います。
蓋をあけて、中に落ちたVUメーターを元の位置に戻りします。
元々、両面テープみないなのでくっついていうだけでしたので、裏からテープで補強しました。
ついでに、1chのファンタム電源のスイッチが光らなくなっていたので、こちらも直しました。
ちゃんと全部光るようになりました。
おまけに…
先日の収録で、ベースがあまりにも明るかったので、黒い幕を張ったら孤独な感じになりました。
Twitterで好評(?)だった、中継の仕事でカメラを担ぐ新人。
そして、足をつる新人。
さて、年内いっぱいたくさんの収録がございます。
日々がんばって参ります!
事務所大模様替え
こちらでは大変ご無沙汰しております。1号です。
今月は大変にありがたいことに多忙な日々だったわけですが、そんな撮影ラッシュに突入するちょっと前に、事務所の大模様替えをいたしました。
これまでは、各机が壁に向いておりましたが、今回の模様替えで島にしてみました!
壁に向いて作業をする方が、集中できるような気もするのですが、各々が今どんな作業をしているのかを把握しづらく、また、話しかけるにもいちいち歩いて相手のとことまで行かなければならず(そんなに広い事務所でもありませんが…)、色々と不便でした。
こちら、ミーティング&接客スペース兼、立ち会い編集スペース兼、音の編集スペース。
(色々兼ねすぎ)
空いている時には、孤独に仕事をしたい人用スペースにもなります。
また、レンダリングだけ仕込んだりもできます。
要するにユーティリティ的な使い方ができます。
こちらが、随分と動線が良くなって機材の積み降ろしがしやすくなった機材スペースです。
こちら、生産スペース。画像にはありませんが、右にプリンタたちと盤面プリンタがあります。
DVDやジャケットの印刷、デュプリケート、パッケージなどをするスペースです。
ということで、だいぶ仕事がしやすくなった弊社事務所でございます。
お近くにお越しの際には(事前のお電話をいただいた上で)、お気軽にお越しくださいませ。
1号
修理というほどでも…
こんにちは、連続して1号です。
(2号さんにブログを乗っ取られないように焦っております)
今回は機材の修理…というほどのものでもないのですが、簡単な補修をしました。
先日、光カメラケーブルの蓋のヒモが切れました。
正確には根元が折れてしまって、このままでは蓋がどっかに行ってしまします。
メーカーに部品を発注してもたいした金額ではないのですが、このくらいならすぐに直せるのでDIY修理を。
まずはニッパーで折れた部分をぱちっと切り落とし
電気工事で使う丸形端子を圧着して
熱収縮チューブを被せて
ヒートガンで収縮させて完成。
右のがメーカーから取り寄せた状態のもの。
切った分短いだけで、見た目はほとんど一緒です。よくできました。
カメラに取り付けて完成。
多くの機材を扱う現場ですが、このような修理をしていると機材にも愛着が沸きます。
シンフォニクスは、直せるものは直す。ないものは作る。考えるのはタダ。でも時間的コストは考慮する。
そんな感じで会社でございます。
作品発表
こんにちは!
お久しぶりです!もう9月ですが、まだまだ夏とお別れしたくない3号です。
突然ですがカ○ツムリに見えるこちら!
このカ○ツムリさん、実は家庭用コンセントになります!!
少し力が必要ですが、仕組みが分かり易くとても簡単にできました!
実はここ数日、事務所ではリモコンケーブルを作成しています!
それから、こちらははんだを使わず作ることができますBNCケーブルの課程です!
この部品と
このケーブルを
接続しますとできあがりです!
さて、これまでに紹介したものは、今後活躍するケーブルですが、
すでに現場で活躍しているケーブルがこちら!
6月に作った私の第1号作品になります!
その制作模様をご紹介致します!
まず、ワイヤーストリッパーで周りのゴムのみを切って外しましたの図
中の電線を傷つけないように……でも周りのゴムは切らないと………
力加減が難しいんですねっ
次に、中にある電線を種類ごとに分けてそれぞれくるくるとまとめ、先端にはんだを付けていきます。
こちらの溝にもはんだを流し込み
はんだごてで溶かしながらそれぞれ決まった所とくっつけていきます。
先程互いにはんだを付けているので接着し易くなっているんですね!
あとはカバーをかぶせて
マルチケーブルのできあがりです!!
初作品ですので不具合が生じないか少し心配ではありますが、もし調子が悪くなっても原因を突き止め易いのではと思います!これからも末永く活躍してほしいです!
最近作ったもの
夏まっただ中ですね。
毎日暑くて参ってしまいますが、事務所の窓にスダレをつけたら、かなり冷房が効くようになりまして、昔の人の知恵ってすごいなぁと感心しておりました。
こんにちは、1号です。
弊社はソフト的に映像を制作する会社でございますが、ソフトを作るにはハードが必要。
ハードには、製品になっているものであればお金を出して買えばいいのですが、中にはどうしても製品にはないものも多く…
そうなるとやはり自分で作るしかありません。
ということで、最近作ったものを一挙公開!
(あくまでも自作は自己責任で)
さて、まずはこちら↓
(写真は試作段階です)
SONYのスタジオVFをPanasonicのカメラで使うための夢の架け橋ケーブル。
PanasonicのスタジオVFは、今ではなかなか手に入らないためにSONYのを流用できるように自作しました。
両者のピンアサインを見ることで、映像を映すまでは簡単でしたが、苦労したのがタリーの点灯。
Panasonicのタリーは電圧をかけるだけでは点灯しないのです。
幸いにも、光延長システムにタリーの出力がありましたので、それを使ってタリーをつけることが可能になりました。
このVF、そのままカメラの上につけてもいいのですが、三脚に載せた時の重心をさげたいのと、撮影時の姿勢を楽にする目的でこのようなものも作りました。
これで、スタジオVFをカメラの横につけることができます。
続きまして、民生用ハンディカムで使う変換ケーブル。
ちょっと前のSONYのハンディカムは、LANCというリモート端子とアナログの映像出力が同じ端子になっています。
アナログ映像出力とLANCリモートを同時に使用したい時に使えるような純正のケーブルがあればいいのですが、残念ながらそのようなものは存在しません。
それならば作るしかない。ということで、細かい半田付けでしたがなんとか完成。
製作して分かったのですが、すべてのハンディカムでアナログ映像出力が同時に使えるわけではありませんでした。
続きまして、このアクリルの板を…
こんな形に曲げまして…
音声卓のフェーダーをペアリングするものを作りました。
最後は、こんな部品を買いまして…
こんなケーブルを作りました。
これは何かって、FujinonのズームデマンドをCanonのレンズに使えるようにする変換ケーブルです。
もう少し詳しく書きますと…
放送用レンズメーカーは主にCanonとFujinonの2社のものが多く使われます。
それぞれズームデマンドというリモコンのようなものがありまして
それらは上の2社ではピンアサインが違うのです。
幸いにも電気的な仕様は一緒ですので、変換ケーブルを使うことで、CanonのレンズにFujinonのズームデマンドを使うことや、逆にFujinonのレンズにCanonのズームデマンドを使うことができるようになるんです。
このような感じで、ないものは作ればいい、という理念(?)のもと、色々なものを自作しております。
ハード面を工夫をすることで、よりよいソフトを作れるようになるのではないか、また、それがコストダウンにも繋がるのではないかと考えております。
ないものは作ればいい、という考えは一番最初に入った会社に教えてもらったと思います。
大きな会社でしたので、機材的には恵まれた環境でしたが、それでもメーカーで作っていないものは、自分たちで作っていました。
…という、オチのないエントリーになってしまいましたが、きっとこのあと3号さん面白い記事を書いてくれるはずですので、楽しみにまっててねー!()
では、暑い夏をがんばって乗り切りましょう!
1号