今年最後の撮影現場
本日は鎌倉芸術館にて横浜国立大学管弦楽団様の演奏会撮影でした。
1500人収容のホールであるにも関わらず50名ほどお客様が入りきらない程の大盛況の演奏会でした。
ということで、客席のどのカメラもカメラ席の隣までお客様が入りました。
ここで少し不安だったのがインカムの声がイヤホンから漏れてお客様に聞こえてはしまわないかということ。
お客様がせっかく楽しみに来てくださったのにも関わらず我々のせいで不快な思いをさせてしまってはあまりにも申し訳ありません。
一応はその対策としてカメラマンが使うインカムのヘッドセットは外に音が漏れにくいカナル型イヤホンのものを使っておりますが、実際に隣までお客様が座られたのは初めての経験。
休憩時に「イヤホンの音気になりませんでしたか?」と訊いてみたところ「全然聞こえなかったですよ」とのことで一安心しました。
ちなみに使っているヘッドセットはアシダボックスのHRM-201というスタジオでは超定番のものです。
Symphonicsの今年の撮影業務はこれで最後になります。
今年も一年事故なく撮影を終えられ非常にほっとしております。
さて、今回も現場での記録写真を何枚か撮ってきました。
鎌倉芸術館は天井が高く、ホールもそれなりに大きいため敷設するカメラケーブルもそれなりの長さになるのですが、意外にも通路を横断するのは1カ所だけでした。
というか、このホールには以前も撮影に来たことがあるのですが、さすがにもう3年近く前の話ですので記憶が… やはり写真などできちんと記録しておくべきですね。
というか、記録写真用のコンパクトデジカメが欲しいです…
現場の記録撮影のためにデジタル一眼を持ち歩くのに疑問を感じ始めております。
編集中
今月12日に撮影させていただきました立命館大学交響楽団様の第100回定期演奏会の編集中です。
現在、演奏部分の編集が終わり、テロップ入れをしております。さすがにストラヴィンスキーの春の祭典は映像をずーっとプレビューしながらスコアを読んでいかないと正確な曲の変わり目が分かりませんでした。
立命館大学交響楽団様の次回演奏会の情報です。
2008年度フェアウェルコンサート
2009年2月7日(土)
会場 京都府長岡記念文化会館
指揮 大房誉(学生)
曲目 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
アンダーソン ルロイ・アンダーソン・フェイバリッツ ほか
第101回定期演奏会
2009年6月19日(金)
会場 京都コンサートホール
指揮 金聖響
曲目 未定
撮影打ち合わせ
今日の夕方、今月末に演奏会を撮影させていただく横浜国立大学管弦楽団の担当者の方と打ち合わせをして来ました。就職活動の忙しい合間を縫って時間を作っていただきました。誠にありがとうございました。
演奏会の詳細です↓
横浜国立大学管弦楽団 第91回定期演奏会
日時 2008年12月27日(土)開場 13:30 開演 14:00
会場 鎌倉芸術館大ホール
指揮 現田 茂夫 氏
(神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者)
曲目
ヴェルディ
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
チャイコフスキー
幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ドヴォルザーク
交響曲第9番「新世界より」
詳しくはこちら(横浜国立大学管弦楽団 公式ページ)
滋賀へ
演奏会撮影が続いております。今日は明日行われる立命館大学交響楽団様の演奏会撮影のため滋賀に来ております。
私は雨男なのですが、幸い天気にも恵まれ東京からの長距離ドライブもそれほど辛くはありませんでした。
偶然にも今回の撮影のカメラマンの中には立命館大学の卒業生がおります。これも何かの縁かと思うと嬉しくなってしまいます。
今回の演奏会のプログラムはワーグナーのマイスタジンガー前奏曲、モーツァルトのピアノコンチェルト第20番、そしてストラビンスキーの「春の祭典」です。
春の祭典は非常に難曲ですが、撮影側の視点からも非常に難曲であります。
どうしても細かいカメラ割りになってしまう上、変拍子続きでスコア読みディレクターが指示やカウントを出すのも非常に大変です。
明日の演奏会の成功と、撮影の成功を心よりお祈りいたします。
3人の撮影ディレクター
この写真は昨日の朝に自宅の窓から撮ったものです。夜明け前の綺麗な空でした。撮ったとき頭の中ではラヴェルの「ダフニスとクロエ」の「夜明け」が流れておりました。
さて、今日はSymphonicsとしての撮影現場は3件ありました。全て4カメ撮影の音楽演奏会です。この他にも何件か演奏会撮影のお問い合わせをいただいたのですが、これ以上お受けしてしまいますとクオリティの維持が難しくなってしまいますため泣く泣くお受けできませんでした。
私が行った現場ではリハーサルが押してしまい、スタッフ全員「飯押し(※)」で本番撮影に臨みました。いざ撮影に入ると空腹など忘れてしまうのですが、終わった瞬間に食欲が襲ってきます。しかし、撤収を終えて事務所に戻るまでが撮影ですので、そこは我慢して撤収作業を行います。
夜になって他の2現場から電話があり、撮影は無事に終わったとのことでほっとしました。
現場が3つあるということは3人の撮影ディレクターがいる訳です。
昔、「24人の加藤あい」というDVDを観たことがあります。
これは24人の映像作家が加藤あいさんを題材に厳しい条件のもと30秒のCMを作るというものです。
どれも非常に個性的で(比べているからこそというのもありますが)、当たり前ではありますが24人のディレクターが居れば24パターンの映像ができるという訳です。
Symphonicsは今日一日で3つの演奏会を撮影しましたが、演奏会映像は加藤あいさんのそれとは違ってそれぞれが個性的過ぎてもいけないのです。Symphonicsとして映像を作っている以上、Symphonics基準を満たした、よりよい映像を撮影しなくてはならない。
それができるということは、信頼できるスタッフの方々に支えられてSymphonicsがあるのだ、と非常に有り難さを感じた一日でした。
※飯押し(メシオシ)…食事の時間に食事がとれずに撮影に入ること。