アナログダビング
最近では個人の方向けにはDVDの納品がほとんどですが、ご希望に応じてVHSでの納品も行っております。
数年前までは半数がVHSで、さらにその数年前にはほとんどがVHSでした。そう考えると急激にDVDが普及したんだなと感じます。
当たり前ですがVHSへのダビングはDVDのコピーとは違って実時間かかります。したがって一度のダビングで複数台のデッキを回して生産能力を上げることになります。
ポスプロで編集アシスタントをしていた頃の話。その日の編集が終わるとクライアントさんに確認用のVHSを渡します。そのポスプロにはVHSダビング用のラックが5本あり、ひとつのラックにVHSデッキが7台ありました。VHSデッキはVictorの業務用のものを使っていたのですが、そのうちに時代の流れで業務用のVHSデッキがなくなり、SONYの民生用のデッキに入れ替わりました。同じ機種のデッキであれば一つのリモコンで一気に全てのデッキを制御できます。
一見便利なのですが、隣のラックにも同じ機種のデッキがあったりすると止めなくてもいいものを止めてしまったりします。そうすると当然VHSなのでダビングは最初からやりなおし。FEヘッド(※)があればCMのクロミの部分などで繋ぎができるのですが、最近の民生用VHSにはそのようなものは搭載していないようで。
自分も何度かこの失敗をして「もうすぐ帰れる!」が「まだまだ帰れない…」となってしまったことがありました。
以後、ラックごとにVHSデッキのメーカーが変わるように入れ替えられましたが。
※FEヘッド(フライングイレースヘッド)…繋ぎ録りの際にノイズがでないように回転しつつイレース(消磁)するヘッドのこと。
年頭挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
私どもはACC*visualization_TOKYOを前身とし、昨年10月Symphonicsとして再スタートを切りました。
Symphonicsとしてお正月を迎えるのは今年が初めてとなります。昨今の世界的な金融情勢の混乱の中、新しい年を無事に迎えることができましたのも、日頃お世話になっております皆様のおかげと大変有り難く思っております。
私が放送業界に飛び込んだ時の、一番最初に就職した会社はとても大きな技術会社でした。ドラマの撮影から編集まで一社で行うことができ、ハイビジョン中継車も何台も所有する映像のデパートのような会社でした。別会社ではありましたが制作部門もありました。
私はそこで働くことで、大きい会社の大きな規模の仕事に携わることができ、とても貴重な体験と勉強をすることができました。
それに比べ、私どもSymphonicsはまだまだ小さい組織です。
大きいからこそできる仕事、というのは確かにあると思います。しかし、小さいからできない仕事というのはほとんどないのではないかとも思うのです。
私どもSymphonicsは小さいからこその小回りの良さと、全てを見渡すことのできるきめ細かなサービスを目指し、今後もよりよい映像制作を行うべく日々邁進して参ります。
本年もSymphonicsをどうぞよろしくお願いいたします。