裏方に徹すること
週末は忙しかったです。
土曜日は東北は秋田での撮影でした。カメラマンとしてのお仕事でしたので、少しの機材を持って新幹線で移動。
行きと帰りの新幹線の中では食事の時以外は7月のオーケストラ演奏会撮影のカメラ割りを考えるべく音源を聴きつつスコアとにらめっこしてました。
撮影が押してギリギリ最終の新幹線に乗って帰京。東京着23時でした。
翌日は東京大学フィルハーモニー管弦楽団様の演奏会撮影で八王子に行ってまいりました。
4カメスイッチング撮影(カメラマンがつくのは2台のみで残りの2台は固定)でした。
少ないスタッフ構成でも、カメラマン2名でここまで撮れるの?と思われるような映像作りを目指しております。
とは言え、スコアを読みながら闇雲に早く画面を切り替えたのでは
単にせわしない映像になってしまいますので
そのへんはセンスが問われるところ。
映像を見せる(魅せる)ということを常に念頭に置かなければいけません。
そして、映像制作全般に言えることかと思いますが、カメラマン(および技術スタッフ)はなるべく自分の存在を消すことが大事だと思っております。
カメラマンの存在を感じさせない映像=映像そのものに引き込まれる映像
なのではないかと思うのです。
パンやズームなどのカメラワークひとつをとっても、下手なワークをしてしまってはそこに「下手な」カメラマンの存在が見えてしまいます。
そこを上手くやって(=自分の存在を消して)はじめて、視聴者の方は映像に見入ることができるのではないかと思うのであります。
さて、今後も制作案件が続きます。
体調には気をつけないと(いつも言ってますね)。
編集中。。。
毎日じめじめとした暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日の京都ロケ、立命館大学交響楽団様の第101回定期演奏会を鋭意編集中です。
メインはブラームスの4番。今年はなんだかブラ4が多いです。
今週末に撮影させていただきます東京大学フィルハーモニー管弦楽団様の演奏会でもメインはブラ4です。
東京大学フィルハーモニー管弦楽団 第23回定期演奏会
日時 2009年6月28日(日) 13時半開場 14時開演予定
会場 八王子市民会館 大ホール
指揮 濱本広洋
曲目 ブラームス 交響曲第4番
シューマン 交響曲第1番「春」
ベートーベン 序曲「コリオラン」
入場無料、全席自由
詳しくはこちら(東京大学フィルハーモニー管弦楽団 公式ページ)
また、年末に撮影ご依頼をいただいております横浜国立大学管弦楽団様の定期演奏会でも、メインはブラ4です。
横浜国立大学管弦楽団 第93回定期演奏会
日時 2009年12月27日(日) 13時半開場 14時開演予定
会場 鎌倉芸術館 大ホール
指揮 新田ユリ氏
曲目 ブラームス 交響曲第4番
芥川也寸志 交響管弦楽のための音楽
シベリウス 交響詩「エン・サガ」
詳しくはこちら(横浜国立大学管弦楽団 公式ウェブサイト)
昨日の夜の電話で土曜日に急遽撮影で秋田まで行かなければならなくなってしまい、その翌日の日曜日には都内で撮影がありますためバタバタです。
体調に気をつけて頑張らないと!
撮影を終えて

立命館大学交響楽団様の第101回定期演奏会の撮影も無事に終えることができました。
京都コンサートホールは上の写真にあるようにバルコニーの両サイドにカメラを置くことでどっちのカメラからもそこそこのいい画が撮れました。
ステージ上にあるカメラは主に指揮者狙いのリモコンカメラなのですが、バスドラを叩くとその振動でカメラが揺れてしまうことが判明。各方面に許可をいただいてから急遽P席に移動しました。
写真にはありませんが1階席最後列にもう1台カメラがあり、合計4台のカメラでの収録でした。
スイッチングベースは上手のバックステージに組みましたが、カメラからベースまでの通船経路もそれほど大変ではなく、撮影者視点では色々よくできたホールだなと感心したのであります。
演奏会も大盛況のうちに終えられ、さらには金聖響さんの熱い人柄が伝わるような映像を撮影することができ、Symphonicsとしても色々と実りの多い演奏会でありました。
皆様、お疲れ様でした!
京都入り
立命館大学交響楽団様の第101回定期演奏会の撮影で京都に来ております。
今朝、東京を出発し夕方には京都に到着しました。
思ったよりも早く到着したため、予定にはなかったもののホールの下見をさせていただきました。
楽団の代表の方とホールの方へご挨拶し、カメラ位置やカメラケーブルの敷設経路などを確認しました。
今日は予定にない下見だったので機材を入れたりはせずにすぐにホールを出ました。
そこからホテルへ向かっていたところでものすごい雨が↓
急に空が暗くなったかと思うと、今までに体験したことのない程の豪雨。車のワイパーを最速にしても足りないくらいの雨は初めてでした。まさにゲリラ豪雨ですね。
しかしホテルについて少したった頃にはまた空が明るくなってきました。
明日の演奏会が晴天に恵まれ、大成功のうちに終えられますようお祈りしております。
立命館大学交響楽団 第101回定期演奏会
日時 2009年6月19日(金)
場所 京都コンサートホール
指揮 金 聖響
曲目 ブラームス 交響曲第4番
ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容
シューマン マンフレッド序曲
2カメパラ撮影


昨日はサントリーホールで撮影でした。
事務所から一番近い音楽ホールなのではないでしょうか。
今回は予算の都合とクライアントからの要望で2台のカメラを使って撮影しましたが、現地でのスイッチングは行わずに編集時に2台のカメラの映像を切り替える方法を採りました。
とは言っても2台のカメラが好き勝手に撮影したのでは映像として繋がらなくなってしまいますので、色々と工夫が必要です。
カメラマン以外にスコアを読むディレクターが居て、スイッチャーが居て、VE(ビデオエンジニア)が居て、というスタッフ構成が理想であり、確かにいい映像を作るためには必要なのですが、限られた予算の中で最大限にいいものを作るということもプロの技量なのかなと思っております。
それにしても昨日は暑かったですね。
というのも、リハーサルから撮影に入らなければいけない上にスタッフが少ないので、現地での着替えを諦めて最初からスーツを着て撮影に向かいましたので…
Tシャツなんかで撮影できれば涼しいですし楽なんでしょうけど、さすがにオーケストラのコンサートですからね…
しかも、スーツを着ているのにノーネクタイというのが、個人的にどうもだらしくなく見えてしまって好きではないので、ネクタイをした状態で仕込みをがんばりました(仕込みの時くらいノーネクタイでいいだろと言われそうですが…)。
昨日は海外から来られたプロのオーケストラのコンサートでしたので休憩中にお客様から
「どちらの局ですか?」とか「いつの放送ですか?」など尋ねられることが何度かありました。
残念ながらオンエアはありません。
しかし、いつかどこかでこの映像が皆様のお目にかかる日が来るかもしれませんよ!
ネット検索が得意な方はそのうち発見できるのかもしれません。
小学生でもできる電子工作
タリースイッチなるものを作ってみました。
同業者の方は
「リターンスイッチじゃなくてタリースイッチ?」
と思われる方がほとんどかと思いますが…

明日、港区の某コンサートホールで2名スタッフ2カメパラ撮影の案件があります。
パラ撮影とは言っても、できるだけスイッチング撮影に近いノリで撮影したいところですし、その方が映像としての完成度も格段に高くなると思います。
しかし単純にパラ撮りしたのでは、例えお互いが相手カメラの映像を見ることができたとしても、後で編集した際のカメラの切り替えタイミングを撮影中に把握することはできません。
インカムなどでディレクターがスコア読みをしつつ指示をしてくれればいいのですが、明日は予算等の都合からカメラマン2名のみでの撮影です。
さらにはオーケストラのコンサートなので当然ながら撮影中に客席にいるカメラマンがインカムで指示を出すなどもってのほかです。
そこで考えたのがこのタリースイッチ。
このスイッチをチーフカメラマンが押すことで相手側カメラについているタリーランプを点灯させることができます。
つまり、「今そちらのカメラの映像を使う予定ですよ」という意思表示を無言で伝えることができる訳です。
ちなみにこのスイッチ自体も発光します。

これで、スイッチを押すチーフカメラマンも確実に相手にオンタリーを送っていることを確認することができます。
実際の動作はこんな感じです。

<タリーオフの状態>

<オンタリーの状態>
実際はスイッチを押すチーフカメラマンから数十メートル離れた相手カメラのタリーランプを点灯させることになります。
映像制作も工夫とアイデアです。
さて、うまくいくでしょうか。。。
ハイビジョン映像編集中
ラフマニノフのピアノコンチェルトをハイビジョン(HD)カメラ6台で撮影した案件の編集を進めております。
2011年には地上波テレビ放送が完全にHDへ移行する予定ですので、パッケージのオーケストラ映像などにもハイビジョンの需要が生まれてきています。
いかにコストをかけずにハイビジョンでの撮影を実現するか。
私たち映像制作業者にとってはアイデアの出しどころです。
お金をかければ当然ながら高価な機材でハイビジョン収録をすることができます。
しかし、比較的安価ながらも高性能な機材を駆使することと、それらを運用するノウハウがあれば
ハイビジョン収録とコストダウンを両立できるのではないかと考えております。
実際に、今回の案件も総額費用は従来のSD制作と比べてそれほど大きくは変わっていないと思います。
今回はセッション撮影でしたが、オーケストラなどのコンサート映像にもこのノウハウは生かせることと思います。
ということで、ハイビジョンでの収録もお気軽にお問い合わせください!
イベント ビジョン出し
原宿にて某イベントのビジョン出し(大型スクリーンへの画だし)のお仕事でした。
カメラ1台の映像とPC画面を送出します。もしかしたらカメラの映像にテロップを載せる可能性もあるとのことで、スキャンコンバーターとDSK(ダウンストリームキーヤー)付きのスイッチャーも持ち込みました。
(結局テロップ出しはなかったのですが…)
前日仕込みでしたので余裕をもって準備をすることができましたし、本番も事故なく怪我なく機材トラブルもなく無事に乗り切ることができました。
このイベント、今日はPRESSデーでしたので報道関係者しか入ることができなかったのですが、土日は一般公開をするそうです。局関係のENGカメラがずらりと13台。意外にも半分くらいがSDのカメラでした。
カメラを使ったビジョン出しは初日の今日だけでしたので、夕方には撤収。
お疲れ様でした!
撮影続き
週末は撮影続きでした。
30日の土曜日は江戸川総合文化センターにてオグザリスウインドオーケストラ様の第2回定期演奏会の撮影でした。
朝9時にホール入りしてから夕方の本番まで時間がたっぷりありましたので、できるだけいい音で録音すべく吊りマイクの位置を追い込むことができました。10センチ程でも吊り位置を変えるだけで劇的に音が変化するので、録音はいつも苦戦しております。
しかし、今回はCDの制作はなく、DVDの制作のみですので録音専門のスタッフは入らずに撮影スタッフのみで録音の準備を行いました。今回もいつものように下の写真のような録音ベースを組みました。
録音専門のスタッフが入るとさらにいい音で録音できるのですが、DVDの撮影だけでもできるだけ音には手を抜かないように心がけております。「前回の別の業者さんが作ったDVDは音が悪くて…」という声を耳にすることも多いので、我々もがんばらなければいけません。
オグザリスウインドオーケストラ様は江戸川女子高等学校吹奏楽部OBによって結成された吹奏楽団なのですが、お客様の動員数はかなりのものでした。
撮影も録音も無事に終え、ほっとしつつも翌日も撮影です。
日曜日は日本大学カザルスホールにて、ギターの演奏会の撮影でした。
こちらは映像業者仲間の方のお仕事で、私はカメラマンとして撮影に行ってきました。
まだまだキレイなホールでしたが、今年度いっぱいでホールの使用を停止されることになっています。
もったいないというか、残念というか…
とりあえず、一度撮影に来られてよかったです。